\スグに読める/
\LINEで簡単申込/
そろばんが認知症の予防や改善に効果があると考えらえているのをご存じでしょうか?実はデイサービスでも取り入れられ脳トレの1つとして高齢者の方々にも親しまれています。
「読み・書き・そろばん」と子どもが学ぶというイメージがあるそろばんですが、今では少しずつ変わってきています。
計算を指で弾きながら行うそろばんは、脳の前頭前野や頭頂葉を活性化させ、記憶力・集中力・判断力の向上に役立つとされています。特に「珠をはじく」「数字を読む」といった動作は、脳と手を同時に使う複合的な作業であり、脳トレとして非常に優秀です。
この手指運動は脳への血流を促し、運動機能の維持にもつながります。さらに「級合格」や「問題が解けた」という達成感が自己肯定感を高め、生きがいの一つになる点も大きな魅力です。認知症は「無気力・不活性」が進行を早める要因の一つとされるため、そろばんは心身の活性化に最適な活動といえるでしょう。
高齢者がそろばんを始めることで、計算力の向上はもちろん、日常生活での思考の素早さや判断力が磨かれることもあります。
家族や仲間との会話のきっかけになり、孤立感の軽減にもつながります。何歳からでも挑戦できるそろばんは、楽しみながら脳を鍛えられる、まさに「頭と心のアンチエイジング」ツールといえるでしょう。
認知症は一つの病名ではなく、「脳の機能が低下し、記憶や思考、判断力に支障が出る状態」の総称です。代表的なものに「アルツハイマー型認知症」や「レビー小体型認知症」「脳血管性認知症」などがあり、それぞれ原因や症状の進行も異なります。
しかし、どのタイプの認知症にも共通して見られるリスク要因があります。それは、運動不足や食生活の乱れ、睡眠障害、ストレスの蓄積、そして脳への刺激不足です。
特に高齢になると、仕事や子育てから解放される反面、日々の生活に新しい刺激が少なくなりがちです。人との会話が減り、考える機会や感情の起伏も少なくなることで、脳の活動量が低下し、認知機能も衰えやすくなるのです。
たとえば、長時間のテレビ視聴や受け身な生活が習慣になると、脳の前頭葉や側頭葉といった記憶・判断に関わる部位が十分に使われなくなります。こうした状態が続くことが、ゆるやかに認知症の引き金となることもあるのです。
では、何歳から予防すべきかという点ですが、これは「早ければ早いほど良い」と言われています。
最近の研究では、40代からすでに脳の萎縮が始まる人もいるとされており、中年期からの生活習慣の見直しが極めて重要です。とくに糖尿病や高血圧などの生活習慣病がある方は、認知症の発症リスクが2~4倍に高まるといわれています。
一方で、60代・70代からでも遅すぎるということはありません。そろばん、音読、簡単な計算、ウォーキングなど、脳と体を同時に使う活動を生活に取り入れることで、認知機能の低下を緩やかにし、進行を遅らせる可能性が示唆されています。
つまり、認知症予防において大切なのは、「年齢に関係なく今できることを今日から始める」ことです。
たとえ80代であっても、新しいことにチャレンジし、生活に少しの刺激を加えるだけで、脳は応えてくれます。心と体に優しい刺激を与えることが、長く健やかに暮らすカギとなるのです。
そろばんは、数字を読み取りながら指先で珠をはじき、正確に計算するという一連の流れの中で、記憶・注意・判断・手指運動など複数の認知機能を同時に使う活動です。
これは、単なる計算ではなく、「頭で考える」+「手を動かす」+「視覚を使う」という右脳・左脳両方を使う全能トレーニングにあたります。(そろばんはなぜ右脳開発に効果があるの?活性化する理由と根拠)
実際に、スペインで行われた研究では、65歳以上の高齢者にそろばんを使った認知刺激プログラムを10回実施したところ、認知機能評価のスコアが有意に改善したという結果が出ています。
さらに、フロンティアズ・イン・ニューロサイエンス誌に掲載されたレビュー論文では、そろばんの学習がワーキングメモリや数的能力を向上させ、脳の構造的・機能的な変化を引き起こす可能性も報告されています(Frontiers in Neuroscience)。
加えて、日本ではデジタルそろばんアプリ「SoroTouch」を用いた研究が行われ、家庭での継続的なそろばん学習により、中高年のワーキングメモリや実行機能の改善が見られたと報告されています(DataDryad)。
このように、そろばんは「楽しい」「続けやすい」「効果を実感しやすい」という三拍子がそろった脳トレーニングです。特に高齢になると、日々の生活に新しい刺激が少なくなりがちですが、そろばんは級の合格など明確な目標があるため、達成感や喜びを得やすく、自己肯定感の向上にもつながります。
また、そろばんは手先を使うことで脳への血流を促し、リハビリ効果も期待できます。計算というシンプルな作業の中に、記憶・判断・集中・視覚・運動といった機能が凝縮されているため、まさに認知機能の総合エクササイズといえるのです。
「もう年だから、今さら何かを始めるなんて…」
なんて思っていませんか?
そろばんは、単なる計算練習にとどまらず、認知症予防や脳の活性化、心の健康維持にもつながる“万能の脳トレ”です。
子どもが習うものではなく、高齢者も脳トレとして始めてみる価値は十分にあります。
特に高齢期においては、脳への刺激が少なくなることが認知機能の低下を招く一因とされています。そんな中、そろばん学習は「楽しみながら脳を鍛える」理想的な方法です。年齢を重ねても、新しいことに挑戦する意欲は人生を豊かにします。
今回、高齢者になってからもそろばんを始めるべき理由を5つご紹介します。
高齢になると、どうしても毎日の生活が単調になりがちです。テレビを見て過ごす時間が増え、外出の機会や人との会話も少なくなると、「最近もの忘れが増えた」「頭が働かない」と感じることもあるのではないでしょうか。
実はその背景には、脳の神経細胞同士をつなぐ“シナプス”の活動低下が関係しています。シナプスとは、脳内で情報を伝達する“回路”のようなもので、このネットワークが活発に働いているほど、記憶力や判断力が保たれると言われています。
このシナプスを元気に保つためには、新しい知的な活動や趣味を始めることが非常に効果的です。読書や音読、楽器、語学、そして「そろばん」のように頭と手を使って計算する作業は、脳に適度な負荷と刺激を与え、シナプスの再構築(シナプス可塑性)を促進するとされます。
脳科学の研究では、知的活動を定期的に行っている人ほど、海馬(記憶を司る部分)の萎縮が遅く、認知症の発症リスクも低くなるというデータもあります。
つまり、「年を取ったから頭が衰える」のではなく、「頭を使わなくなったから衰える」のです。年齢を問わず、今日から始められる知的な趣味は、脳の健康を守る一歩になります。
そろばんをはじめ、手を動かしながら考える趣味を生活に取り入れることで、脳は再び活性化します。
新しいことにチャレンジするその瞬間、あなたの脳内では、数えきれないほどのシナプスがつながり直し、静かに目を覚ましているのです。
「寝つきが悪い」
「夜中に何度も目が覚める」
「朝スッキリ起きられない」
そんな睡眠の悩みを抱えていませんか?実はその原因のひとつに、「脳の疲れ不足」があるかもしれません。
現代人は、体は疲れていても脳が十分に活動していない生活を送りがちです。特に高齢になると、運動量や会話の機会が減り、日中の刺激が乏しくなることで、脳が“退屈な状態”に陥りやすくなります。
このような状態では、睡眠に必要な「深部体温の低下」や「メラトニンの分泌」が十分に働かず、夜になっても眠気がこないのです。
そこで注目されているのが、“脳に適度な疲労”を与える知的活動です。
たとえば、そろばん、パズル、読書、日記など、頭を使いながら手も動かす作業は、脳に適切な刺激を与え、自然な眠気を誘導する効果があります。実際に、日中に適度な認知負荷をかけると、睡眠の質が向上するという報告もあり、認知症予防の一環としても「良質な疲労」は重要視されています。
また、脳が心地よく疲れると、副交感神経が優位になり、心身がリラックスしやすくなるため、入眠までの時間が短くなり、深い睡眠につながりやすいのです。これを毎日の習慣にすれば、睡眠リズムも自然と整い、昼間の眠気や夜中の覚醒も減っていきます。
また、睡眠習慣の改善は認知症予防にも深く関係しています。
睡眠中、脳内では「グリンパティック・システム」と呼ばれる老廃物の排出機能が活発に働きます。この働きによって、アルツハイマー型認知症の原因とされる「アミロイドβ」などの有害物質が脳から除去されるのです。
しかし、睡眠が浅かったり、就寝・起床時間が不規則な状態が続くと、この排出機能がうまく働かず、脳にゴミがたまってしまうことに。これが長期的には認知症リスクを高める要因になると考えられています。
質の高い睡眠を得るためには、日中の適度な活動や脳への刺激、そして就寝前のリラックスが不可欠です。とくに高齢者は生活のリズムが崩れやすいため、毎日決まった時間に寝起きする、日中に軽く体を動かす、脳を適度に使う、こうした“眠れる脳の土台”を整えることが大切なのです。
高齢になると、「人の名前が出てこない」「話の途中で何を言おうとしたか忘れる」といった記憶の悩みが増えてきます。
これは加齢に伴い、ワーキングメモリー(作業記憶)と呼ばれる短期的な記憶力が低下してくるためです。
ワーキングメモリーとは、情報を一時的に記憶しながら、同時に思考や判断に使う“頭の中のメモ帳”のような役割を果たします。
そろばん学習では、このワーキングメモリーが頻繁に使われます。たとえば、計算途中の数値を一時的に記憶しながら次の珠を弾く、桁数の変化を意識しながら答えを導き出す、といった作業は、まさに記憶と処理を同時に行う脳の訓練になります。つまり、そろばんはただの計算道具ではなく、記憶力を保ち続けるためのリハビリ的存在ともいえるのです。
実際に、そろばん学習によって高齢者のワーキングメモリーが向上したという研究報告も複数あり、日常生活での「うっかり忘れ」や「物忘れ」の軽減につながることが示唆されています。
記憶力を保ち、いきいきとした生活を続けるためにも、そろばん学習は非常に効果的といえるでしょう。
学力や計算力のように点数で測れる「認知能力」に対して、忍耐力・誠実性・楽観性・感情の安定・社会性といった、人間の“内面”に関わる力を「非認知能力」と呼びます。
実はこの非認知能力は、高齢期における心身の健康と密接な関係があることが、国内外の研究からわかってきています。
たとえば2023年に米医学誌で発表された研究では、イギリス在住の52歳以上の男女8,000人以上を対象に、非認知能力と死亡率の関連を7年間追跡。その結果、非認知能力が高い人ほど、明らかに死亡率が低くなる傾向が示されました。
これは体内ホルモンのバランスや健康行動の習慣化などに、思考や態度が良い影響を及ぼしていると考えられています。(非認知能力を高めて長生きを)
そして今、この非認知能力を育てる手段として「そろばん学習」が注目されています。(点数で測れない「非認知能力」をそろばんで伸ばす)そろばんには、失敗しても投げ出さずに粘り強く取り組む「自制心」、仲間と支え合いながら励む「社会性」、小さなステップを積み重ねる中で得られる「自己肯定感」といった、非認知的な力を自然と育む要素が詰まっているのです。(そろばんが伸ばす7つの力)
さらに、そろばん教室では世代や経験を越えたつながりが生まれ、「誰かと関わる喜び」「目標に向かって共に歩む感覚」が得られます。これは、孤独感や抑うつ傾向を和らげ、精神面での安定をもたらす大きな力となります。
そろばん学習は、自然と会話を生み出し、家族や仲間、講師との豊かなコミュニケーションを育む場となります。
たとえば「次の級を目指してるんだ」「今日はミスが少なかったよ」といったささいな報告が、家族との会話の糸口になり、孫との会話にもつながります。頑張る姿を見せることで、「すごいね!」という声がけを受け、自信や活力も生まれます。
また、教室やデイサービスでは、同じ目標を持つ仲間との交流が日々の刺激となり、「ひとりじゃない」という安心感につながります。
誰かと励まし合う関係性が、孤独や閉塞感を和らげる力になるのです。加えて、そろばんの講師との定期的な会話も、心の支えになります。練習の進み具合を共有したり、「今日はここを頑張ったね」と声をかけてもらうことで、見守られている安心感と達成感が得られ、日常に張り合いが生まれます。
こうした人とのやりとりの積み重ねが、脳への刺激となり、認知症の予防にもつながるとされています。
特に、そろばんのように手と頭を同時に使いながら、誰かと関わる機会がある習い事は、社会性と認知機能の両面から高齢者の生活を豊かにする理想的な活動です。心と頭を同時に育てるそろばんは、まさに“長寿時代の新しい脳トレ”といえるでしょう。
「脳のために」「認知症を防ぐために」と考えてそろばんを始めると、どうしても“やらなければいけないこと”になってしまいがちです。
しかし、本当にそろばんの良さを実感できるのは、頭を使うことそのものを楽しめたときです。
そろばんは本来、計算を楽しみながら、集中力やリズム感、達成感を味わえる趣味です。パチパチと珠を弾く音や、答えがぴたりと合った瞬間の爽快感は、まさに知的な遊び。年齢に関係なく、好奇心と達成感を満たしてくれる“脳のエンタメ”でもあります。
「今日はちょっと難しかったな」
「また次も頑張ろう」
そんな前向きな気持ちこそが、結果的に心と脳の健康を守る力になります。
目的を「認知症予防」だけに絞ってしまうと、上達しない日やミスをした日に、焦りや不安が生まれがちです。ですが、「趣味として」「楽しみとして」取り組むことで、自然と継続でき、心からの笑顔と学びが生まれます。
そろばんは、頑張らなくても、楽しみながら自然と頭と心が整う習いごとです。
「今日は何問できるかな?」そんな小さなワクワクを感じながら、のびのびと珠を弾く時間を、ぜひ人生の彩りとして取り入れてみてください。
最近では「脳トレ」「集中力アップ」「手先のリハビリ」などの観点から、そろばんを学び直す中高年の方が増えています。
そろばんは、特別な道具も運動能力も必要ありません。自宅で一人でも、教室で仲間と一緒でも始められ、楽しみながら脳を刺激し、日常に張り合いをもたらしてくれる知的な趣味です。
そろばんを初めて学ぶ方、あるいはブランクのある方に向けて、無理なく・楽しく・継続しやすい始め方を丁寧にご紹介します。
「なんだか面白そう」と思ったその気持ちが、きっと新しい一歩になります。
書籍や動画教材、さらにはそろばんアプリも充実しています。そのため、自宅にいながら手軽に始めることができます。自分の都合に合わせてコツコツと学習を進められるため、無理なく始められます。
「誰にも見られず、失敗を気にせずに取り組みたい」
「まずは少しだけ試してみたい」
そんな人にもぴったりの方法です。
1つの方法としては近くのそろばん塾はいかがでしょうか?
大人・高齢者向けクラスを開設しているそろばん教室も増えており、地域によってはシニア向けに特化した「脳トレそろばん」や「趣味クラス」などが用意されている場合もあります。
オンラインのそろばん学習塾です。パソコンやタブレット、スマートフォンがあれば、Zoomや独自アプリを使って、自宅で指導を受けられる教室が増えてきています。
子ども向けだけでなく、大人やシニア向け、マンツーマン個別指導のオンラインそろばん教室も登場し、自分のペースで質の高い授業を受けることができるようになりました。
「そろばん=計算が得意な人向け」と思われがちですが、当教室では数字が苦手な方こそ大歓迎です。
九九や足し算から丁寧にサポートいたしますので、小学校以来そろばんに触れていないという方も安心して始められます。
講師がマンツーマンでゆっくり進めますので、「わからないまま進んでしまう」ということはありません。
実際に、受講者の半数以上が未経験からのスタートです。
実際に当教室には、現在も70代の受講生が在籍しており、楽しみながらそろばんを学ばれています。
「物忘れが気になる」「脳のトレーニングとして何か始めたい」という理由でスタートされる方が多く、
年齢を重ねてからでも“脳の活性化”や“集中力の向上”が実感できると好評です。
オンラインで自宅から受講できるため、外出の負担もありません。
週1回・1回30分からの受講が可能です。
忙しいお仕事や家事の合間でも続けやすいよう、短時間・低負担のレッスン設計をしています。
「まとまった時間が取れない」
「毎週決まった時間に通うのが不安」
といった方でも、ご自宅からオンラインで参加できるので、スキマ時間を活用してムリなく継続できます。
当教室ではすべてのレッスンがマンツーマンの個別指導となっております。
周りのペースに合わせる必要がなく、あなたの理解度やスピードに応じてレッスン内容を調整いたします。
「わからないまま進んでしまうのが不安」
「質問するのが苦手」
という方でも、一対一なので気兼ねなく質問でき、納得できるまでじっくり学ぶことができます。
また、講師はそろばん指導に精通したプロフェッショナルですので、
初心者でも安心して学習を進められます。
「早く進みたい」「ゆっくり丁寧にやりたい」といったご希望にも柔軟に対応いたします。
自分だけのペースで、ストレスなく確実に上達を目指せる環境をご用意しております。
当教室のレッスンは、Zoomを使って簡単に受講いただけます。
スマートフォンやパソコン、タブレットがあればすぐに始められます。
レッスン前に操作方法も丁寧にご案内いたしますので、オンラインが初めての方でも安心です。
また、インターネット環境さえあれば、全国どこからでも、さらには海外在住の方でも受講可能です。
実際に、海外にお住まいの日本人の方や地方にお住まいの方にも多数ご利用いただいております。
移動時間ゼロ、交通費も不要で、自宅からリラックスして学べるのはオンラインならではの大きなメリットです。
忙しい日常の中でも、そろばんを無理なく続けられる環境を整えてお待ちしております。
高齢になってからそろばんを始め、心も体もいきいきと輝かせている方々が全国にたくさんいます。
そろばんはただの計算道具ではなく、指先と脳を同時に使うことで、集中力や記憶力を鍛えられるだけでなく、達成感や自己肯定感を得られる“人生を前向きにする道具”でもあります。
今回は、70代、80代、そして99歳で珠算検定に合格した方のように、高齢期にそろばんを始めたことで、日々に目標と張り合いを持ち、仲間と笑い合いながら人生を謳歌している実例をご紹介します。
「もう遅い」なんてことはありません。今が、あなたの“第二の青春”のはじまりかもしれません。
沖縄県名護市にお住まいの99歳の方が、珠算検定9級に見事合格されました。全国でも最高齢クラスの快挙で、「100歳まで続けたい」と笑顔で語られています。
祖慶さんがそろばんを始めたのは97歳のとき。デイサービスで週2回の「脳トレ」として取り組む中で、かけ算130点・見取り算120点という素晴らしい成績を収められました。
高齢になってから新しいことに挑戦することは、心の張りや生活の楽しみにつながります。特にそろばんは、手先を動かしながら脳を使うため、記憶力や集中力の維持にも効果的です。「年だから」とあきらめるのではなく、いくつになっても挑戦する気持ちが、人生をより豊かにしてくれるのではないでしょうか。
「何もできない」と諦めがちな高齢者に希望と刺激を与えています。現在ではこちらのデイサービスの多くの利用者が集中して学び、そろばんが家族との会話のきっかけにもなっています。
高齢になってからの学び直しは、脳の活性化や手指のリハビリにも効果的です。
そろばんは単なる計算道具にとどまらず、過去の記憶を呼び起こし、達成感を与えるツールでもあります。何歳からでも挑戦できるという前向きな姿勢が、人生の新しい楽しみや活力につながるのではないでしょうか。
そろばんは、年齢に関係なく、誰でも今この瞬間から始められる“脳と心の健康習慣”です。「そろばんは子どもの習いごと」と思っていた方にこそ、ぜひその効果と魅力を知っていただきたいのです。
指先で珠をはじき、頭で数字を記憶し、目で確認しながら答えを導き出す一連の動作は、脳全体をまんべんなく刺激します。それは単なる計算ではなく、右脳と左脳の連携を高め、前頭前野や頭頂葉といった認知機能に関わる領域を活性化させる、まさに「認知症予防の総合エクササイズ」と言えるでしょう。
また、そろばんの魅力は、脳機能への影響だけにとどまりません。検定合格や問題の達成感、講師や仲間との会話、家族とのコミュニケーションのきっかけです。
それらすべてが、高齢者にとっての「生きがい」や「社会とのつながり」へと発展していきます。誰かと笑い合いながら学び、昨日の自分より少しできるようになった自分に出会える。それは、年齢を重ねた今だからこそ、深く味わえる喜びではないでしょうか。
人生100年時代といわれる今、「もう遅い」「何もできない」と感じる必要はありません。むしろ、70代・80代から新しい趣味や学びを始めた人のほうが、いきいきと輝き、人生を前向きに楽しんでいるという事例も数多くあります。
実際に、デイサービスでそろばんを始めた99歳の方が検定に合格し、「100歳まで続けたい」と笑顔で語っているように、挑戦に年齢の上限などないのです。
もちろん最初は「続けられるかな」「難しくないかな」と不安に思うかもしれません。
しかし、今は自宅で気軽に受講できるオンライン教室や、自分のペースで学べるアプリ、マンツーマンで丁寧に指導してくれる学習塾もあります。ほんの30分、週に1度の小さな一歩が、やがて生活全体を明るく彩る変化へとつながっていくでしょう。
大切なのは、「やらなければ」ではなく、「やってみたい」「なんだか楽しそう」という気持ちを大事にすることです。そろばんは、“頭の体操”であると同時に、“心のストレッチ”でもあります。自分を励まし、笑い、時につまずきながら、また次の一歩を踏み出す。そんな積み重ねが、人生の後半をより豊かに、そして充実させてくれるはずです。
この記事が気に入ったら
フォローしてね!
このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシーと利用規約が適用されます